吉澤 択成 | Yoshizawa, Takunari | Guitar |
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村山 隆一 | Murayama, Ryuichi | Keyboards |
武藤 祐生 | Mwto, Hiroo | Violin |
佐野 篤 | Sano, Atsushi | Bass, Recorder |
吉澤君と村山君が持ち寄ったり、共作した曲を基本に始まったユニットです。吉澤君に誘われて武藤が加わり、すぐに佐野くんが参加しました。'85年にあるところからアルバムを出す話があり、録音、ミックスまで済ませたのですが没になりました。が、その音源がきっかけになり、サウンドデザインレコードのSHI-ZENレーベルと言うところから翌年アルバムを出すことになりました。そのために曲を全部新しく書き、リハーサルを重ねて、7月の16〜18日で録音、20、21日にMIX、の合計5日間ですべてを録音しました。昼頃から翌朝まで、時間をフルに使った、体力勝負のものすごい駆け足制作でした。CDジャーナルの'86後半期ベストCDの何枚かに選ばれたり、それなりに反響はありましたが、レーベル自体の縮小などにより廃盤になりました。 |
album "AERIAL TALES" sound design records '86 |
アルバム全曲のフルバージョンです。 もう廃盤になって10年以上が立ち、まだTVなどのBGMに使われていることもありますが、 アルバムを入手するのはほとんど不可能と思われるので、ひとつの記憶、活動記録としてアップしておきます。 まだアナログ盤がメインで、「CDもつくるんだ、すごいね」と言っていた時代の作品です。 手元にはもうアナログ盤一枚しか残っていないし、作曲者やコメントなどは記憶を辿ったものなので |
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title | composer | time | comment | file |
side A | ||||
Sight In Light | Yoshizawa, Takunari Murayama, Ryuichi |
4'08" | 吉澤君が作ったギター・アルペジオのパターンに村山君がメロディをのせて作った曲です。この作曲のパターンがSalutの始まりであり、基本になっていました。緊張感がただよう村山君らしいメロディが特徴的な曲の一つで、自分には絶対にこういう曲はかけないな、とうらやましく思ったのを覚えています。 | MP3 (5,821k) |
Photographs of People Talking |
Yoshizawa, Takunari | 3'43" | 吉澤君が作ってきたアルペジオのモチーフに、みんなでリハーサルをやりながら即興的にのせたメロディを基本に作っていった曲です。メンバーが固まってからはこういう作り方も増えてきました。実に簡単なパターンの繰り返しの曲ですが、間が大切な曲で、がまんするのが大変だね、と話ながら演奏したのを覚えています。 | MP3 (5,250k) |
Whispering Gallery | Yoshizawa, Takunari Murayama, Ryuichi |
3'05" | 吉澤君が作ったギター・アルペジオのパターンに村山君がメロディをのせて作った曲をもとに、リハーサルをやりながらみんなで作った曲です。テーマが終わった後の曲のほとんどを占めるパートはインプロビゼーションで、変拍子が続いて変化していくのをソロにまとめるのが難しくて、ほとんど偶然に出合い頭でできてしまったテイクです。曲の雰囲気とは裏腹に難しい曲でした。 | MP3 (4,363k) |
The One Note Man | Murayama, Ryuichi | 3'19" | もともとは全く違う方向のアレンジだったのですが、レコーディング前に佐野君のリコーダーを中心にすることにした曲です。まっすぐ長く吹くのが難しいリコーダーで、難しいんだよな、と言いつつサラッと完成させたのにびっくりしたのを覚えています。 | MP3 (4,678k) |
Skin Game | Mwto, Hiroo | 2'12" | 変拍子ですが、メロディから作っているので、覚えてしまうと難しくはない曲です。バイオリンとギターとベースでそれぞれが拍子の取り方が違っているのもみんなで工夫したところで、そういうことをリハーサルしながら楽しんで作っていました。曲のタイトルは辞書から拾った言葉で「詐欺」の意味です。 | MP3 (3,110k) |
A Good Short Story | Yoshizawa, Takunari | 4'36" | これもギターのアルペジオのモチーフがあって、それに合わせて音を出しながらみんなで作った曲です。バイオリンとギターとベースは違うサイクルで回っているので、ずれている。それが何回かめに合わさったところでリコーダーのパートへ、と、最後は計算をして構成を考えました。簡単で単純な曲ですが、こういうことを工夫して楽しんでいました。 | MP3 (6,483k) |
side B | ||||
Fine Day | Yoshizawa, Takunari | 2'49" | もともとギターのソロの曲だったのを、アルペジオの中に隠れている流れを引っぱり出してバイオリンでやってみたのですが、レコーディングにあたってリコーダーの方があっている気がして変えました。結果的にリコーダーのために作った曲のように聞こえるくらいぴったりでした。これも「まっすぐ吹くのが難しい」と言っていたのを覚えています。 | MP3 (3,975k) |
Rope Dancer | Yoshizawa, Takunari Murayama, Ryuichi |
3'33" | これも吉澤・村山コンビの曲で、武藤にとっていちばん思い出深いレコーディングです。中間部のソロパートを、変拍子を感じさせないように弾くのがことのほか難しく、しかし何か予感のようなものがあって限られた時間の中でわがままを言って何度もやり直しました。だんだんなにかが自分の中に降りてきた感じがして、何回かめに録れたテイクです。ミスもあるのですが、なにか自分じゃないものが弾かせてくれた感じがして、もうこれしかない、と思って止めました。今聴いても、もう絶対にこれ以上のは弾けない気がしてなりません。 | MP3 (5,007k) |
A Life on The Venus | Yoshizawa, Takunari Murayama, Ryuichi |
4'53" | これも吉澤・村山コンビの曲のように記憶していますが、吉澤君一人の作曲だったかも知れません。最後のソロパートを全く違うふうに弾いていたのを、録音して自宅で聴きなおしてからハッと気がついて、ミックスの段階で無理をとおしてバイオリンを弾きなおしたのを覚えています。 | MP3 (6,881k) |
Prelude of Words | Sano, Atushi | 3'34" | 「あっちゃんの暗い曲」と通称していたとおり、佐野君が演奏もほとんど一人でやった曲です。レコーディングの時にはまだメンバーになって日が浅かったのですが、独特の個性と才能はグループには不可欠の存在になっていました。本来ベーシストなのですが、中学生の時にともだちと二人で練習しただけで東京都のリコーダーコンクールで3位になってしまった経歴の持ち主です。 | MP3 (5,041k) |
Everyday Life | Yoshizawa, Takunari | 4'26" | 吉澤君が一人で書いた曲で、武藤にとって一番の難曲でした。けっきょく弾ききれなかったまま、いまだにこの曲の芯に触れられていない気が残っています。Salutの活動が止まって後にも、何回かトライしていますが、いまだに難しい曲です。 | MP3 (6,249k) |
to the memory of Murayama, Ryuichi |