N O T E S |
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5弦、6弦の多弦モデルや、オクターブ下のチューニングをするバリトンモデル |
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子供用の弦を使うのは全く今まで考えつかず、まさにMwtoにとってコロンブスの卵的な発想でした。5弦目に(通常手に入るロングスケールの)ビオラC弦を張ると、弦長が長すぎて糸巻きにとぐろを巻いたようになるし、テンションも他の4弦とのバランスが悪く、5弦目だけ別の楽器のようになってしまいます。この2点に関しては、3/4サイズ・スケールの弦では劇的に改善されました。残る問題は、3/4サイズだと弦の種類が限られることと、日本には輸入されていないことですね。Mwtoはアメリカから通販で入手しました。
また、2003年にダダリオからヘリコアの5弦バイオリン用セットが発売されました。これは当然ながら弦長がバイオリンサイズのC弦です。テンションも弾き心地も演奏感も音色もまったく違和感なく、まさにバイオリンとして演奏できます。ダダリオは海外への輸出制限をしているので、通販が難しいのですが、国内代理店ルートからすこしずつ流通するようになってきているようで、クロサワ楽器などで購入できるようです。
また、F弦、バリトン用の弦についてですが、F弦はSuper-SensitiveとThomastikが作っています。このバリトン弦は通常のバイオリンに張って、オクターブ低いチューニングをするものと、F-C-D-Gのチューニングにするもの、さらに5弦や6弦用などもあるようです。Thomastikの方はメーカーに特注しないとならないようですが、Super-Sensitiveに関しては、Sensicoreのビオラ用のF弦、Bb弦という形で多弦モデル用の弦がカタログに載っていて、日本では流通していませんが、普通に買えます。バイオリンにはIntermediateサイズのビオラ弦を張ってくれ、と言うことだそうです。
Sensicoreのオクターブバイオリン弦と、ビオラ用のF、Bb弦を入手し、使ってみましたが、バイオリンの弦長で出す音域上の無理があり、弦の品質の問題もあり、オクターブバイオリンのC弦と、ビオラのBb弦は、普通には弾けない感じです。とにかく太すぎるし硬いし、その弦だけ弾き方を変えないとまともに鳴らないし、鳴らすのに精一杯で音色のコントロールと言うところまでは行きません。オクターブバイオリンは4弦ならば普通には使えます。また、ビオラもF弦までは問題なく演奏でき、増えた音域は今までにない世界を拡げてくれる感じです。
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