N O T E S

 5弦のモデル
 5弦というのは、低い方からC-G-D-A-Eとチューニングする、ちょうどバイオリンとビオラの合体した形のもので、上4本にバイオリンの弦、下のC弦にビオラのを張るのが標準のようです。バンドの中でひとりで弾く場合、下の音域が広いことは、入っていけるスペースが拡大され、自由度が増します。Mwtoの場合は、オクターバーやハーモナイザーで、弾いている実音にオクターブ下の音を足すこともしばしばです。こうすると音の太さが増すので、小さめの音で弾いていても存在感があり、アンサンブルの後方でサポートするようなラインを弾くときや、線でなく面のイメージを出したい(いわゆる「ストリングス」的に弾く)ときなどに特に効果的です。

 日本ではどのようなバイオリンであれ、5弦のを見るのはきわめて希ですけれど、アメリカではそう珍しいものでもないようです。たいていのエレクトリックバイオリンは4弦を標準として、5弦、6弦の多弦モデルや、オクターブ下のチューニングをするバリトンモデルもあります。アコースティックバイオリンでさえ5弦のものが普通に作られているようです。先日行ったTEXASのバイオリン屋さんでも、4弦のを改造したものとか、5弦として作られたものが飾ってあり、注文で作ることもしていると言う話でした。

 C弦などについては、こちらをご覧下さい。
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