バイオリン(Violin)とは |
バイオリンとはバイオリンファミリーに属する楽器のなかで、もっとも高音部のパートを担当する楽器です。バイオリンファミリーの楽器には、他にビオラ (Viola)、チェロ (Violoncello) があります。歴史的には、他に派生したものが色々あったようですけれど、いま現在一般的なのはこの3つに絞られるようです。 これに対し、もうひとつビオル (VIol) ファミリーと言うグループがあり、その代表としてはコントラバスがあります(ダブルベース、ウッドベース、アップライトベースなどと呼ばれることもあり、基本的には同じものです)。
バイオリンファミリーの特徴は
ビオルファミリーは 楽器よりも、音楽のスタイルにより多少の使い分けは存在します。(たぶん日本に限ってだと思いますが)バイオリンはクラシック音楽の時に使い、フィドルはカントリーやアイリッシュなどの民族音楽などの時に使うことが一般的のようです。とは言え、ジャズやロックの中ではバイオリンということが多いし、けっこういい加減です。「Fiddler on the Roof」だって、日本語タイトルは「屋根の上のバイオリン弾き」ですしね。最終的には、プレイヤー本人がどっちで呼びたいか、どっちで呼んで欲しいか、で決まるようですが。
こういうところで悩むのは、いわゆるレイトスターターと言われるような方だと思いますので、数千万などの高額な楽器は考慮対象から除いて考えます。それでも、じゃぁ、「ある程度」って言うのはいくらのこと?と言われると、実はとても困ってしまいます。お店によっても違うし、ものによっても違うし、古いから高い、新しいから安い、と言うこともないのです。制作された国や、古いものでも、履歴によって全く変わってきてしまうし。反論覚悟で乱暴に言ってしまえば、20万円くらいからではないか。これくらいの値段になると、けっこう古いが手入れがされている楽器もあるからです。
選ぶときは、単に弾いてみるだけでなく、少し高いのとか安いのとか、多少の幅を持たせた範囲内の楽器を出来るだけ何台も試奏すると良いと思います。善し悪しだけでなく、性格も違いがありますし。自分で弾けない人の場合は、弾ける人に付いていってもらい、目の前で弾いてもらうと良いでしょう。一本では分からなくても、何本か弾いてもらうと違いはほんとうにはっきりしています。新作の同一モデルでも、個体差ははっきりとしていますから、状況の許す限りのたくさんの個体の試奏をおすすめします。
このあたりが、指、付け爪、ピックなどさまざまな手段で弦を弾くギターと決定的に違うところですね。この奏法の多様さが、エレクトリックギターを独自の道へ引っ張っていった大きな力になったのは確かです。バイオリンは弓で弾いてナンボですから。 知り合いのミュージシャン、ホッピー神山氏は、本来はキーボーディストですが、安いピックアップ付きのバイオリンを買ってきて色を塗り、すぐにステージで弾きまくっています。彼は弓を使わず、ギターのように抱えてストロークでかき鳴らし、ディストーションなどで歪ませているのです。バイオリンの常識からは思いっきり外れていますが、ステージを見れば楽器として十二分に機能しています。エレクトリックバイオリンとしてはある意味では王道的なアプローチではないか、と私は思います。 |
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