エレクトリックバイオリンの入手 |
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[B]については、ヤマハから2005年に新製品が出ました。ピックアップが優秀なだけでなく、この種のものとしては例外的に高価なバイオリンがベースになっているので、企画生産モデルとしてはかなり期待できるものです。楽器屋さんで試奏してみて下さい。残念ながら5弦モデルはありません。その他にはたまたま並行輸入された単体か、中古などで出てきたものくらいしかありません。ここに当てはまる製品がほとんどないからです。アコースティックバイオリンのボディそのものが大量生産になじまないですから、個人が作っている高価なものか、楽器部分が妙に安物過ぎる安価なものか、どちらにしてもお店としては売りにくいものになってしまうのでしょう。エレクトリック導入の最初の楽器として、あるいはバイオリンそのものの入門用としても、最適と思われるこのタイプの楽器がいちばん入手が難しい。アコースティックバイオリンを買い込んでピックアップを組み込んでしまう手もありますが、お店はもちろんバイオリンの職人さんだと電気に詳しくないし、電気に詳しい人だとバイオリンをいじる技術がない、というジレンマにぶち当たります。
[C]にあたる楽器が、現状では一番簡単に入手できます。バイオリン屋さんはもちろん、LM楽器屋さん(正確にどう呼んで良いのかわかりませんが、エレキギターやシンセなどを置く楽器屋さんです)でも置いているからです。ただ、どこもまだ「置いている」というレベルから脱しているとは言えず、ギターなどのように店員さんの専門的なアドバイスを元に選ぶ、などと言うことは(ごく一部の店を除いて)夢のような話です。また、ヤフオクや通販でたくさん出ているのもここに入る楽器ですが、ほとんどが韓国製や中国製の非常に安価に作られた楽器で、性能からすると物足りないものがほとんどです。ましてセットものなどでは弓はかなり厳しいものが多い。本格的に取り組むには足りない楽器と思った方がよいでしょう。
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